MySQLとPostgreSQLの違い。どちらを選ぶかの目安

MySQLPostgreSQLは、どちらもオープンソースリレーショナルデータベース管理システムRDBMS)ですが、いくつかの違いがあります。主な違いは以下の通りです:

  1. ライセンス:

    • MySQLは、Oracle Corporationによって開発されており、GNU General Public License(GPL)または商用ライセンスで利用可能です。
    • PostgreSQLは、PostgreSQL Global Development Groupによって開発されており、PostgreSQLライセンス(柔軟なオープンソースライセンス)で提供されています。
  2. 拡張性と機能:

    • PostgreSQLは、高度な機能を提供し、複雑なクエリやデータ処理に適しています。ユーザー定義のデータ型や関数、トリガーなどをサポートしています。
    • MySQLは、シンプルな使用と高速な読み取り操作に優れており、一般的には小規模から中規模のアプリケーション向けです。
  3. ANSI準拠性:

    • PostgreSQLは、SQLANSI標準により準拠しているため、複雑なクエリやデータベース操作を行う際に利点があります。
    • MySQLは、バージョンによってはANSI準拠になってきていますが、一部のSQL機能が異なることがあります。
  4. パフォーマンス:

    • MySQLは、高速な読み取りアクセスに最適化されており、シンプルなクエリに対して高いパフォーマンスを発揮します。
    • PostgreSQLは、複雑なクエリやデータ処理においても高いパフォーマンスを提供しますが、柔軟性を維持するために若干のオーバーヘッドが発生することがあります。

どちらのデータベースを選ぶかは、プロジェクトの要件や目標によるものです。シンプルなアプリケーションにはMySQLが適しているかもしれませんが、複雑なデータ操作や高度な機能が必要な場合はPostgreSQLが選択肢になるかもしれません。