Google Chromeには、プライバシー保護のための機能として「シークレットモード」と「ゲストモード」が用意されています。いずれもブラウジング履歴を保存しないという共通点がありますが、その目的や利用シーンには明確な違いがあります。
この記事では、それぞれの特徴と使い分けのポイントを整理します。
シークレットモードの特徴
主な機能
- ブラウジング履歴、Cookie、フォーム入力情報などをローカルに保存しない
- Googleアカウントへのログインが可能
- 拡張機能はデフォルトで無効（ただし手動で有効化は可能）
- ダウンロードしたファイルはPC上に残る（ダウンロード履歴は保存されない）
利用シーン
- 個人利用のPC上で、一時的に履歴を残したくない場合
- ログイン状態を維持しながら、検索や閲覧履歴を記録させたくない場面
- Cookieの影響を受けない状態でWebサイトの挙動を確認したいとき
ゲストモードの特徴
主な機能
- Googleアカウントにログインしていない状態で起動
- 自分のプロファイル情報（ブックマーク、保存されたパスワード、拡張機能など）を一切表示しない
- ブラウジング履歴やCookieはセッション終了時に完全削除
- 拡張機能は使用不可
利用シーン
比較表
| 比較項目 | シークレットモード | ゲストモード |
|---|---|---|
| Googleログイン | 可能 | 初期状態では未ログイン |
| 拡張機能 | 原則無効（個別に有効化可） | 完全に無効 |
| プロファイル情報 | 表示される | 表示されない |
| 想定ユーザー | 主に自分自身 | 他者または一時的な利用 |
| セッション終了後の履歴 | 保存されない | 完全削除 |
まとめ
「シークレットモード」と「ゲストモード」はいずれも一時的なプライバシー保護を目的とした機能ですが、その用途と挙動には明確な違いがあります。
目的に応じて使い分けることで、より安全かつ柔軟にChromeを活用できます。
