サーバー設定を変更するときなど、突然viを使わなければならない場面に遭遇することがあります。普段は他のエディタを使っている人にとって、viの操作は直感的でないかもしれません。本記事では、viを最小限の操作で乗り切るための基本的な使い方を紹介します。
1. viの起動と終了
viを開く
vi ファイル名
ファイルが存在しない場合、新規作成されます。
viを終了する
- 保存して終了:
:wq
またはZZ
- 保存せずに終了:
:q!
- 変更がなければ終了:
:q
2. 基本操作
viには「コマンドモード」と「挿入モード」があります。
モードの切り替え
- 挿入モードに入る:
i
(カーソルの前から入力)またはa
(カーソルの後ろから入力) - コマンドモードに戻る:
Esc
キー
文字の削除
- 1文字削除:
x
- 1行削除:
dd
テキストのコピー&貼り付け
- 1行コピー:
yy
- 貼り付け:
p
変更の取り消し
- 直前の操作を取り消す:
u
- 直前の取り消しをやり直す:
Ctrl + r
3. ファイルの保存
:w
で保存:w ファイル名
で別名保存
4. 文字列検索
/検索文字列
で検索n
で次の一致へ移動N
で前の一致へ移動
5. 便利な移動コマンド
- ファイルの先頭へ:
gg
- ファイルの末尾へ:
G
- 行番号を指定して移動:
:数字
(例::10
で10行目へ)
6. まとめ
最低限の操作として、以下の流れを覚えましょう。
vi ファイル名
でファイルを開くi
で挿入モードに切り替えて編集Esc
でコマンドモードに戻る:wq
で保存して終了
これさえ覚えれば、viを最低限使いこなすことができます。